暗記アプリ スマートフォン版
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詳細
- 評価
- 4.1
- バージョン
- 3.0.5
- 開発者
- Benesse Corporation
「暗記アプリ スマートフォン版」は、進研ゼミ中学講座の学習を、専用タブレットだけでなくスマートフォンでも続けたい人に向いた教育アプリです。私は実際に触ってみて、短時間の復習を生活のすき間に入れやすい点が、このアプリのいちばん分かりやすい魅力だと感じました。
ただし、誰でも自由に使える一般的な単語帳アプリとは少し立ち位置が違います。対象は「進研ゼミ中学講座」のハイブリッドスタイルまたは中高一貫スタイルの会員で、専用タブレットにある暗記アプリをスマートフォン向けにしたものです。会員向け教材の学習を補助する道具として考えると、役割がはっきり見えてきます。
スマートフォンで暗記学習を始める前に知っておきたいこと
このアプリを入れれば、一般的な学習アプリのように好きな科目の問題を自由に作れる、というタイプではありません。進研ゼミの学習環境と組み合わせて使う前提なので、まず自分が対象となる受講スタイルの会員かを確認しておく必要があります。そこを理解せずにインストールすると、思っていたより自由度が低いと感じる可能性があります。
一方で、会員にとっては「勉強する場所を専用タブレットの前に限定しない」という意味があります。学校から帰ったあとにタブレットを開く気力がない日でも、スマートフォンで暗記の確認だけ進める、といった使い分けがしやすくなります。大きな学習を一気にこなすより、忘れかけた内容をこまめに思い出す用途に向いています。
アプリの価格は無料で、対象年齢は3歳以上です。もっとも、年齢表示だけを見て小さな子ども向けと判断するのは適切ではありません。実際の中心ユーザーは中学生や中高一貫校で学ぶ生徒なので、保護者が導入を考える場合も、年齢表示より会員条件と学習目的を優先して確認したいところです。
開発元はBenesse Corporationで、教育分野のサービスとして提供されています。ストア上では平均評価が4.1で、評価数は60件、レビュー数は22件です。評価は参考になりますが、母数が大きいアプリではないため、数字だけで使い勝手を決めるより、自分の学習スタイルに合うかを見るほうが納得しやすいと思います。
一般的な暗記アプリとの違い
通常の暗記アプリなら、自分で表と裏を入力してカードを作ったり、語学や資格試験向けの公開教材を探したりできます。それに対して、このスマートフォン版は、進研ゼミ中学講座で学ぶ内容を日常的に振り返るための補助役です。教材を探して準備する手間より、すでに学んでいる内容へ戻りやすいことに価値があります。
反対に、学校の授業だけを使っていて進研ゼミの会員ではない人、自作のカードを細かく管理したい人、大学受験や専門資格の範囲を自分で構成したい人には、汎用的な暗記アプリのほうが合います。このアプリの強みは自由なカスタマイズではなく、会員向け学習とのつながりです。
インストール後に最初に確認する順番
まずはアプリをインストールし、対象会員として利用できる状態かを確認します。ここで大切なのは、いきなり長時間勉強しようとしないことです。最初の目的は、ログインや利用開始に必要な操作を落ち着いて終え、暗記学習の画面までたどり着くことに置くと、導入時の戸惑いを減らせます。
スマートフォン版を使うなら、専用タブレットで普段どのように学習しているかを思い出しておくとスムーズです。タブレット版とスマートフォン版をまったく別の教材として扱うのではなく、同じ学習の続きを別の端末で行う感覚で使うのが自然です。端末を変えたときに、何を復習したいのかを先に決めておくと、画面を開いてから迷いにくくなります。
初回は、保護者がそばで会員向けサービスの利用状況を確認してもよいでしょう。特に中学生が自分だけで設定すると、アプリそのものの問題ではなく、会員向けサービスへの入り口で止まってしまうことがあります。最初だけ一緒に確認し、次回から本人が開ける状態を作るのが現実的です。
対応する最低OSは8.0です。古い端末を使っている場合は、インストール前にOSの条件を確認しておくと無駄がありません。学習の途中で端末の変更や更新が必要になると、暗記の習慣が途切れやすいので、普段使うスマートフォンで安定して開けるかを早めに確かめるのがおすすめです。
最初の成功体験を小さく作る
初回におすすめしたいのは、苦手な範囲をすべて片付けようとせず、すでに一度学んだ内容を少量だけ確認することです。知っているつもりの語句や用語を見て、答えを思い出せるか確かめるだけでも、アプリの使い方と自分の理解度を同時に把握できます。
ここでのポイントは、答えを見て「分かった」と終わらせないことです。いったん画面から目を離し、意味や用語を自分の言葉で言えるかを試すと、単なる読み直しより記憶の状態を確認しやすくなります。私は、正解できた項目よりも、見覚えはあるのにすぐ出てこなかった項目を次の復習対象にする使い方が効率的だと感じました。
たとえば、夕食前の短い時間に英単語や理科の用語を確認し、翌朝に同じ範囲をもう一度思い出します。夜に覚えた気分になった内容を、翌日に再現できるかを見る流れです。スマートフォン版の価値は、机に向かうまとまった時間がない日でも、この再確認を始めやすいところにあります。
学校の小テスト前にも、教科書を最初から読み返す代わりに、進研ゼミで扱った範囲を短く確認する使い方ができます。もちろん、記述問題や計算問題をこれだけで十分に練習できるわけではありません。暗記すべき部分を取り出し、問題演習やノート学習につなげる入口として使うのがよいでしょう。
つまずきやすい場面と考え方
最初に混乱しやすいのは、スマートフォン版だけで学習全体が完結すると思ってしまうことです。このアプリは暗記に焦点を置いたものなので、授業解説をじっくり読む時間や、複雑な問題を解く時間とは役割が異なります。暗記で確認したあと、理解が浅い項目は教材や授業ノートに戻る、という二段階の使い方が必要です。
もう一つの注意点は、スマートフォンの手軽さがそのまま集中しやすさにはつながらないことです。通知や他のアプリが気になる環境では、短い復習のつもりが中断されます。私は、使う前に通知を確認し、必要なら机の上にスマートフォン以外を置かないようにするだけでも、学習の切り替えがしやすくなると思います。
保護者が使い方を見守る場合も、勉強時間の長さだけで判断しないほうがよいでしょう。暗記は、短時間でも思い出す練習ができているかが重要です。「何分使ったか」だけでなく、「昨日できなかった語句を今日は言えたか」「間違えた範囲をもう一度確認したか」と聞くほうが、本人の学習状況を把握しやすくなります。
反対に、毎回同じ範囲を眺めるだけになっているなら、使い方を変える必要があります。答えを読むだけでは記憶の確認になりにくいため、先に自分で答えを思い出す、声に出す、翌日に再確認する、といった小さな手順を加えると、アプリを開く意味がはっきりします。
端末を使い分ける実用的な方法
専用タブレットは、解説を読んだり、まとまった学習を進めたりする場所にし、スマートフォン版は復習専用と決めると役割がぶれません。たとえば、タブレットで新しい単元を学んだあと、通学前や待ち時間にスマートフォンで暗記部分だけ確認します。端末ごとに目的を分けると、スマートフォンを開いたのに何をするか分からない状態を避けられます。
この方法にはトレードオフもあります。スマートフォンは持ち歩きやすい反面、画面が小さく、長時間の学習には向きにくい場合があります。細かな説明を読みたいときや、全体の流れを理解したいときはタブレットのほうが快適です。スマートフォン版を「小さいタブレット」として使うより、「確認のための入口」と割り切るほうが使いやすいでしょう。
また、学習を始める前に、その日に確認する範囲を一つだけ決めるのも効果的です。「今日は社会の用語を確認する」「昨日間違えた英単語を見る」のように目的を絞れば、短時間でも達成感を得やすくなります。何となくアプリを開くより、終わりの条件が明確になるため、スマートフォンを長く触り続けることも防ぎやすくなります。
どんな人に向いていて、誰には合わないか
向いているのは、進研ゼミ中学講座の対象スタイルを利用していて、専用タブレットで学んだ内容を外出先でも思い出したい人です。特に、家では宿題や部活動で時間が分断されやすく、まとまった復習時間を確保しにくい生徒には、短い確認を習慣化する道具として役立ちます。
保護者が学習のきっかけを作りたい場合にも、スマートフォン版は導入しやすい選択肢です。「今日は少しだけ暗記を確認しよう」と声をかけやすく、タブレットを開くこと自体が負担になっている日にも使えます。ただし、保護者が毎回内容を細かく管理するより、本人が自分で復習範囲を選べるようにしたほうが、長く続きやすいと思います。
一方で、進研ゼミの会員向け学習とは別に、自分で教材を作りたい人には物足りなさがあります。資格試験の専門用語を登録したい人、学校のプリントを自由にカード化したい人、学習履歴を細かく分析したい人なら、汎用的な単語帳アプリや紙のカードのほうが目的に合うでしょう。
暗記が苦手だからといって、このアプリだけで成績全体が変わると期待するのも避けたいところです。数学の考え方、国語の読解、英作文の表現力などは、暗記確認とは別の練習が必要です。得意不得意を見極め、暗記部分にはこのアプリ、理解や演習には教材やノートというように分担させるのが現実的です。
利用を続けるための次の一歩
導入後の一週間は、毎日長く使うことより、同じタイミングで開くことを目標にすると続けやすくなります。朝の支度が終わったあと、帰宅してから夕食まで、寝る前など、自分の生活にすでにある行動と結び付けるのがコツです。新しい勉強時間を無理に作るより、既存の習慣に短い復習を重ねるほうが負担が少なくなります。
二回目以降は、正解できた内容を何度も眺めるより、迷った内容に時間を使います。すぐ答えられなかったものを自分の中で「要注意」として覚えておき、あとで教材に戻って意味を確認します。この往復によって、暗記アプリが単なる確認画面ではなく、理解不足を見つけるチェックポイントになります。
もしスマートフォン版を使っても学習の方向が分からないなら、専用タブレット側の学習計画や、その日に取り組む教材を先に確認してください。スマートフォンでできることを増やそうとするより、タブレットで学んだ内容をどこで復習するかを決めるほうが、このアプリの良さを引き出せます。
現在のバージョンは3.0.5で、公開日は2024年1月24日です。インストール数は5万以上あり、一定数の利用者に使われています。数字を安心材料として見ることはできますが、最終的には自分の会員条件と、スマートフォンで暗記を続けたいかどうかが判断の中心になります。
私の結論は、進研ゼミ中学講座の対象会員なら、専用タブレットでの学習を補うために試す価値があるアプリです。無料で始められ、短い復習を生活に組み込みやすい一方、自由に教材を作るアプリでも、学習全体を代替するアプリでもありません。「学んだ内容を、忘れる前にスマートフォンで思い出す」という目的をはっきり持てる人ほど、毎日の学習で実用性を感じやすいでしょう。











